高校野球 球数制限の導入が決定!! 制度の詳細と期待されることは!?

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11月29日、日本高野連では来年の春季大会から1人の投手が投球できる投球総数を500球以内とする球数制限の制度を導入することを正式に決定し話題となっています。

この記事では、高校野球で来春から導入される球数制限について、その制度の詳細と期待される効果、さらには制度に対する世間の声について紹介します。

Contents

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高校野球 球数制限の導入が決定!!

11月29日、この日大阪市内では日本高野連の理事会が開催されることとなりました。

この理事会では、来年3月19日からの13日間に甲子園球場で行われる第92回選抜高校野球大会を含む春季大会より、一人の投手に対する球数制限を設ける制度を正式に導入することが決定されることとなり、大きな反響を呼ぶこととなっています。

この制度はこの日の理事会では全会一致で決定することとなっています。

来年春からの導入後3年間は試行機関として様子を見るとされ、高校野球特別規則に追記してルールとして運用していくものの、ひとまず罰則は設けないと言います。

しかし、「3年間の試行期間」というのは決して猶予を見てゆっくりと温めていくということではなく、「喫緊の課題として実際に運用し、「緩すぎる」などの意見があれば再検討をするための期間である」と日本高野連の八田英二会長は語ります。

あわせて、「ペナルティーはないが、守っていただきたい」と強くお願いをすることとなっています。

 

高校野球 球数制限 制度の詳細と期待されることは!?

日本高野連が来春から正式に導入することを発表し、大きな話題を呼ぶ球数制限制度ですが、ここからは球数制限制度の詳細な内容と、期待される効果について紹介していきます。

高校野球 球数制限 制度の詳細とは!?

まずは球数制限制度の詳細な内容から紹介していきます。

この制度では一人の投手に対して、一週間で投球することのできる球数を500球以内とすることが定められます。

この500球には同じく来年から導入されることとなっている「申告敬遠」は含まれませんが、ノーゲームや再試合になった場合の投球数はすべてカウントすることとなります。

そして、ちょうど500球目を迎えたときにどの時の打者に対する投球が終わっていない場合は、打者完了となった時点で投球続行不可となると言います。

また、この制度で変革されるのは投手に値する球数の制限のみではありません。

来年4月からは、指導者や野球部員、保護者との間で野球部員のスポーツ障害の有無に関する情報を共有することを目的に健康調査票を活用していくことも決められていると言います。

 

高校野球 球数制限 制度の導入に期待することとは!?

では、高野連では今回導入が決定した球数制限にどのような効果を求めているのでしょうか?

高校野球では、一人の投手に頼り、選手の身体にに負担をかけることで起きる故障やスポーツ障害を問題視し、昨年12月からは新潟高野連では1試合の投球数を100球に制限するなどの対策も行われてきました。

さらに今年は4月から現在までに高野連では4度の会合が開かれることとなっていますが、高野連加盟校の課題として選手に週一日以上の完全休養日を設けることや、各加盟校がより積極的に複数の投手を育成するように留意できるよう、指導者に対して「指導者ライセンス制」を設けることなども検討されることとなっています。

そんな中で高野連が今回の球数制限制度に期待することはやはり選手たちの身体的健康でしょう。

部員数の少ないチームや、一人の絶対的エースが存在するチームでは勝利のためにやむを得ず一人の投手に多すぎる投球を要求してしまうこととなり、その負担によって結果的に故障を起こしてしまうことも発生することとなります。

しかし、制度として球数制限を設けることで選手を故障から守り、その後の選手生命を守ることが、この制度に期待されるものであると言えるでしょう。

 

高校野球 球数制限 世間の反響は?

高野連の理事会で、球数制限制度の導入が正式に決定したことについて、世間では大きな反響が巻き起こることとなっています。

そしてこの制度導入には高校野球界の関係者からも多くの声が寄せられることなっています。

その中でも、

明徳義塾の馬淵史郎監督

「1週間で500球というのは、一番妥当な線だと思う。1試合で制限すれば、(戦力面で)県立校が不利になる。これだけ選手の体調面が問題になれば、対策を出さないといけないだろう。1人の投手では勝てない時代になったということ。勝ち負けというにおいては、投手起用で監督の手腕も問われる」

引用:「日刊スポーツ」https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191129-11290731-nksports-base

帝京の前田三夫監督

「当然、今までより多数の投手をそろえ、対戦カードなどで戦略も練らないといけない。自チームの投手だけでなく、相手投手の状態、球数も把握しないと。より事前の準備、情報が必要になる。ただ、やりくりは難しくなるが、やっていくうちに慣れるだろうし、不安はあまり感じていない。」

引用:「日刊スポーツ」https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191129-11290731-nksports-base

興南の我喜屋優監督

「決まったことに従うのは当然のこと。ただ、思うところはある。体を強くする練習を行い、監督も選手の体を把握できれば、連投には耐えられるし、こんな問題は起きないはず。沖縄には部員が足りないチームがたくさんある。球数制限で野球界に格差社会が生まれるのではないか。高校野球100年の歴史で語り継がれるような心身ともに強いスーパーヒーローも出てこなくなるでしょう。」

引用:「日刊スポーツ」https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191129-11290731-nksports-base

仲井宗基U18W杯日本代表ヘッドコーチ

「高校生の体のことを考えてのことですし、意識改革にもつながるとは思うが、1週間の区切りがどこなのかなど、漠然としている部分もある。地区によって開催日程の違いもある。僕はあまり多く投げると(質が)落ちる考え方なので、練習を含めてさせていない。」

引用:「日刊スポーツ」https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191129-11290731-nksports-base

などなど、どちらかというと制度に賛成であったり、賛成とまではいかずとも理解を示す声が多く聞かれます。

しかし、反対に制度の導入に対して反対の意見や、「寂しさを感じる」などの声も聴かれることとなっており、高校野球界でも賛否両論のこととなっています。

また、世間一般の中でも多くの反響が寄せられることとなっていますが、

その中では、

「「投げ過ぎ」を防がなければならないのは事実。このやり方がベストかはわからないが、何もしないよりは大きな前進。控え投手がいない学校は不利とかはまた別の問題。例えば野球留学を制限するとか議論してほしい。サッカーは国際的に厳しくなってきている。」

引用:「ヤフーコメント」https://headlines.yahoo.co.jp/cm/main?d=20191129-00000124-jij-spo

「これね。分からないでもないけど、何を見据えて球数制限をするの?スポーツ界って、オリンピック選手でもプロ選手でも、自分の体が壊れる限界寸前まで戦ってるよ。だから凄い選手が出ると思うんだけどね。何だか、変に保護しようとしてる気がする。」

引用:「ヤフーコメント」https://headlines.yahoo.co.jp/cm/main?d=20191129-00000124-jij-spo

「だからさ~。単なる球数制限では故障のリスクは低くならないのよ。球速の高速化、多彩化した変化球の投げすぎで肘や肩が追い付いていないの。だから、壊れるの。肘や肩の強化を今以上に進めていかないと故障のリスクは低くならないのよ。何で専門家がそんな事位分からないのか?。不思議で仕方がない。」

引用:「ヤフーコメント」https://headlines.yahoo.co.jp/cm/main?d=20191129-00000124-jij-spo

「強豪校の強豪校による強豪校の為の甲子園になりました。優秀な投手を複数揃えられない貧乏な学校はお呼びではないです、決勝でエースがカット打法で球数増えて途中降板、二番手がボコボコに打たれて敗退するだけです」

引用:「ヤフーコメント」https://headlines.yahoo.co.jp/cm/main?d=20191129-00000124-jij-spo

などなど、こちらでも賛成派と反対派で賛否が分かれることとなっています。

今後の制度の改善や、新たな対策の導入にさらなる期待がかけられることとなっています。

 

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