フリップ芸 進化がヤバい! 元祖「たけしメモ」からの歴史を振り返る!

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ピン芸人の定番芸ともいえる「フリップ芸」。

そんなフリップ芸が「無観客R-1」の開催によってその真価が問われています。

この記事では、「フリップ芸」の元祖と言われる「たけしメモ」から現在までの進化について紹介するとともに、今後の「フリップ芸」の未来についてみてきます。

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フリップ芸 進化がヤバい!

今ではピン芸人の定番となり、2020年に開催された「R-1ぐらんぷり2020」の決勝でも、出場者12人のうち4人と、3分の1もの芸人が「フリップ芸」を披露することとなっています。

そんなフリップ芸はそもそも、1985年~1996年までの間に放送されていた日本テレビの番組「天才・たけしの元気が出るテレビ」のワンコーナーから誕生したものだといいます。

当時としては画期的であった「フリップ芸」は視聴者を大爆笑させる人気を誇りましたが、その後も多くの芸人が「フリップ芸」を披露し、特に「いつもここから」、「バカリズム」、「霜降り明星・粗品」へと引き継がれる中で、大きな進化を遂げてきたといえます。

「フリップ芸」が持つ「視覚的な面白さ」、「ボケの代役」という要素は、無観客となった「R-1ぐらんぷり」でも、そしてピン芸人でも、小道具があるだけで「ぶれない面白さ」を獲得できるまでとなっています。

そして「フリップ芸」は、「お笑い」の域を超えてYouTubeでも人気のコンテンツになっているといいます。

「フリップ芸」で一世を風靡した「鉄拳」のパラパラ漫画は、2016年に「社会を明るくする運動」に起用されると、ネットとの親和性の高さ、アーティスティックな一面から、YouTubeでも多くの人気を獲得するまでとなっています。

まだまだ進化を続ける「フリップ芸」に、大きな注目が集まります。

 

フリップ芸 進化 元祖「たけしメモ」からの歴史を振り返る!

ここからは、「フリップ芸」の元祖ともいえる「たけしメモ」から現在まで、「フリップ芸」がどのように引き継がれ、どのような進化を遂げてきたのかについて振り返り紹介していきます。

フリップ芸 進化 元祖は「たけしメモ」だった!?

今やピン芸人の定番ともいえる「フリップ芸」誕生の元祖となったのは、前述のとおり1985年4月~1996年10月までに日本テレビ系で放送されていた「天才・たけしの元気が出るテレビ」であったといいます。

この番組のオープニングでは、「たけしメモ」というコーナーが披露されていました。

「こんな〇〇は嫌だ!」や「これは〇〇だ!」といったお題に対して、司会のビートたけしさんが手に持ったフリップをめくるとお題に対する答えが記載されているというもの。

このフリップに記載された答えに対してビートたけしさんが状況を補足するような形で笑いを誘うこととなりました。

このような、「クイズ番組」と「大喜利」を掛け合わせたいいとこどりのようなスタイルが話題を呼び、当時は番組内のロケ企画を押さえるほどの人気を博していたといいます。

 

フリップ芸 進化 第一人者となった「いつもここから」!

それから後に、「たけしメモ」のスタイルを「フリップ芸」として広める先駆者となったのがお笑いコンビの「いつもここから」です。

「いつもここから」の代名詞ともいえる「悲しいとき」というネタは、1997年10月~1998年9月にテレビ朝日系で放送されていた「お笑い向上委員会 笑わせろ!」で披露されると一躍大ブームとなります。

「悲しいあるあるを叫ぶ」というこのネタは、二人とも一切表情を変えずに淡々と言葉を発するという非常にシュールな芸風と言えます。

しかし、この時期に話題を呼び他の芸人もこぞって影響されていた「ダウンタウン」のとがった芸風とは対照的な「いつもここから」の芸風は、時代を象徴する芸風とも言えます。

「いつもここから」の「悲しいとき」は、2000年代の「ネタブーム」の先駆けとして「爆笑オンエアバトル」や「エンタの神様」などでも大人気のネタとなり、二人は「フリップ芸」の第一人者となったといえます。

 

フリップ芸 進化 バカリズムの「トツギーノ」が革新を起こす!

多くの芸人が「フリップ芸」を扱うようになる中で、その多くとは違った芸風を見せて話題を呼んだのが、バカリズムの「トツギーノ」です。

コンビ解消を解消しピン芸人となった「バカリズム(升野英知)」の芸風は、コンビの時からのもシュールさによりセンスが際立つネタとなっています。

バカリズムの「フリップ芸」の代表作である「トツギーノ」では、紙芝居のようにフリップを捲るごとに状況が展開され、最後には「嫁ぐ」というオチになるように作られています。

バカリズムが発するセリフはすべて「〇〇ーノ」という言い回しとなっており、「朝起きーの」、「歯磨き―の」、「着替え―の」、「時計見ーの」、「焦り―の」、「家出―の」、「トツギーノ」という一連の流れと、ネタが佳境に入るにつれて飛躍する状況、そして最後の「トツギーノ」というフレーズのおかしさが重なり合って笑いを呼ぶ人気のネタとなっています。

 

フリップ芸 進化 霜降り明星・粗品が「フリップ芸」をさらに進化させた!?

これまで多くのピン芸人が飛びつき人気を獲得してきた「フリップ芸」。

このフリップ芸を今、さらに進化さ褪せて注目を浴びるのが霜降り明星の粗品さんです。

「お笑い第七世代」の筆頭としても注目を浴びる霜降り明星の粗品さんは、コンビ結成前にフリップ芸でも注目を浴びていました。

基本的にフリップ芸はピン芸人がコントをする上での「架空のボケ」というニュアンスを強く持っています。

霜降り明星の粗品さんはこの「フリップ芸」を引っ提げて、若手の登竜門と言える「オールザッツ漫才2012」にピン芸人として出場し、最年少で優勝を果たしています。

ネタは、粗品さんがフリップを捲りながらフリップに書かれたイラストにツッコミを入れるというもので、テーマは「夢の世界」であるといいます。

「棒人間」や「地図記号」、「表彰台」、「グラフ」など、その多くは非常にシンプルな絵ばかりですが、最後にはフリップを2枚使ってオチをつけるなど、緩急のあるツッコミが笑いを呼ぶこととなっています。

そして、このフリップ芸で粗品さんは「R-1ぐらんぷり2019」でも優勝を果たしています。

粗品さんは相方のせいやさんとコンビを組んで「霜降り明星」が結成されますが、粗品さんがフリップ芸で培ったツッコミの多様性が十分に発揮された「霜降り明星」の芸風が、粗品さんの「フリップ芸」の進化版であると話題を呼んでいるのです。

 

フリップ芸 進化 世間の反響がこちら!

元祖「たけしメモ」から大きな進化を遂げてきた歴史に反響が集まる「フリップ芸」ですが、世間では非常に多くの声が寄せられることとなっています。

その中でも、

「「いつもここから」さんもそうですが、誰が見てもわかる絵が描ける、絵の技量なりセンスなりがあるんだなぁと、そのどちらも無い私は、ただただ羨ましい限りです。」

引用:「ヤフーコメント」https://headlines.yahoo.co.jp/cm/main?d=20200422-00000001-withnews-ent

「陣内はフリップ芸をさらに進化させた「プロジェクター芸」を生み出した。シンプルなフリップ芸に対し、プロジェクターに投影される動画に音響、架空の話相手の話声などの要素を取り込んで奥行きを与え、ネタの完成度を高めた。しかし仕込みに時間がかかり、CGや音響など裏方の協力が必要なためか、陣内以降、プロジェクター芸をネタにしているフォロワー芸人が生まれておらず、彼の独壇場になっている。次回はぜひ陣内のプロジェクター芸を分析してほしい。」

引用:「ヤフーコメント」https://headlines.yahoo.co.jp/cm/main?d=20200422-00000001-withnews-ent

「元気が出るテレビが放送されていた頃、まだ20代の私は友人の結婚式で「こんな新婚家庭は嫌われる!」と題したオリジナルのフリップ芸をやった。自分的には面白いと思ったが何しろ披露宴会場ではだだスベり感満載だった。以後他の友人から何か余興をやってくれというオファーは残念ながら1本も来なくなった。」

引用:「ヤフーコメント」https://headlines.yahoo.co.jp/cm/main?d=20200422-00000001-withnews-ent

「フリップネタは好きよ。バカリズムはシュールだし鉄拳は柔らかい笑いだし人それぞれの面白さがある。R-1はワタリ押しだからあの勢いフリップネタは面白かった。何だかフリップネタを否定するって笑いの可能性を否定してるように思えちゃう。」

引用:「ヤフーコメント」https://headlines.yahoo.co.jp/cm/main?d=20200422-00000001-withnews-ent

「フリップ芸もリズム芸同様、それだけでは長続きしない。陣内はフリップ芸を彼なりに広げてファンに受け入れられた。バカリズム場合、喋りも上手く、彼なりの独特の雰囲気が良い。だから、番組のメインにも立てる。昨夜も中丸やカズレーザーと組んだ番組をやっていたが、メインでありながら少し控えめな立場で進行していた。今後の努力は必要だが、現在の気持が持続できたら当分は続くとは思う。」

引用:「ヤフーコメント」https://headlines.yahoo.co.jp/cm/main?d=20200422-00000001-withnews-ent

「過去の事例とかを引っ張り出して分析してるような感じだけど、バカリズムは純粋に器用だと思う。トツギーノは面白いネタだけど飽きられやすいネタだしキャラも使いづらい部類だけど、この人はネタはネタで割り切ってキャラもトークも使い分けてた。何がヒットするかわからない難しい世界で、普通なら当たったものを使い続けるが、うまく使い分けられる器用さは凄いと思う。」

引用:「ヤフーコメント」https://headlines.yahoo.co.jp/cm/main?d=20200422-00000001-withnews-ent

「バカリズムのトツギーノはあの時代では絵のうまさかつ構成の仕方がすごく新鮮で面白いなぁこの人と思って見てたが今考えれば革命的な事だったのかもしれない。またやぎさんゆうびんのリアルなヤギとかも映像じゃなくフリップでめくるからこその面白さがあるのかもしれないね。逆に絵が下手だとしても粗品みたいにシュールな1枚でも笑いは伝えれるんだなとも感心させられる。ヒューマン中村とかネゴシックスのフリップは普通に文字が並ぶだけで他の方法なかったの?と思うことが多い。」

引用:「ヤフーコメント」https://headlines.yahoo.co.jp/cm/main?d=20200422-00000001-withnews-ent

「バカリズムのインタビューで「トツギーノが受けていろんな番組でやるようになったけど、このままだと「トツギーノの人」になってしまうので、自分でやるのをやめた」というようなことを言っていたのが、凄く印象に残っている。だいたい一発屋になる芸人は芸名よりも、ヒットしたギャグ、持ちネタのほうが覚えられて「○○の人」になってそれ以外のヒットが無いと、次の一発屋が出てきてだんだんとフェードアウトしてしまう。それを自分で分析して自覚して、ヒットしたネタをやるのをやめるという決断力とそれ以外のネタでもうけるという自信が無いとできないこと。これを回避できずに一発屋になってしまった芸人が山ほどいる。」

引用:「ヤフーコメント」https://headlines.yahoo.co.jp/cm/main?d=20200422-00000001-withnews-ent

などなど、様々な反響の声が数多く寄せられることとなっています。

 

フリップ芸 進化 まとめ

この記事では、元祖「たけしメモ」から多くの芸人に引き継がれ進化を遂げてきた、「フリップ芸」について紹介しました。

「フリップ芸」がビートたけしさんの番組コーナーから生まれたものであったことにも驚きですが、長年にわたって愛され進化を遂げてきた「フリップ芸」の今後の進化にも注目したいですね!

 

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