2020年6月18日、自動車メーカーの「スズキ」が115万台に上るリコールを届け出たことが分かり話題です。
この記事では、スズキがりこーりるを届け出た理由について、不具合の原因と修理対応の内容、対象となる車種について詳しく紹介します。
Contents
スズキ115万台リコールがヤバい!
2020年6月18日に、自動車メーカーの「スズキ」が国土交通省にリコールを届け出たことが分かり、世間では非常に大きな話題となっています。
なんでも今回のリコールは、他社がOEM販売する車種も含め、スズキが製造している合計115万4617台に上るといいます。
リコールとなった不具合の内容としては、エンジンに関連するものとサスペンション(緩衝装置)に関連するものの2種類があるといい、どちらも市場からの情報によって不具合が発覚したといいます。
今回のリコールについて、報道では以下の様に紹介されています。
「スズキは18日、軽自動車「ワゴンR」「スペーシア」など11車種、計115万4617台(2012年8月~16年2月)をリコールすると国土交通省に届け出た。スズキが製造し、日産が販売する「モコ」やマツダが販売する「フレア」「フレア ワゴン」なども含まれる。不具合はエンジンと緩衝装置の2種類あり、一部車種は重複している。いずれも事故の報告はない。国交省によると、エンジンに関する不具合は10車種の計96万9800台が対象。耐久性が不足したボルトが折れ、適切な制御ができず、エンストの恐れがある。344件の不具合があった。」
引用:「共同通信」https://news.yahoo.co.jp/articles/816d2c34b4002f07ab91bda3c0b049f386052402
現段階で事故発生等の情報は出ていないといいますが、放置すると重大な事故につながる箇所の不具合ということで、今回のリコールに至っています。
スズキ115万台リコール 原因と修理内容・対象車種がこちら!
ここからは、今回スズキが届け出たリコールの原因と、それに対する修理内容や対象車種を詳しく紹介していきます。
スズキ115万台リコール 原因はエンジン部品とフロントサスペンション!?
今回スズキが届け出たリコールには、不具合の原因2種類あると発表されています。
まず一つはエンジン部品に関する不具合です。
こちらは、エネチャージ仕様の車種が対象です。
エネチャージとは「減速回生」という仕組みを用いた発電機能です。
車はアクセルを離すとエンジンにガソリンを供給するのをストップしますが、この間エンジンはタイヤにつられて回転しており、このエネルギーを使って発電機「オルタネータ」を作動させて発電することで、普段発電に使うガソリンの消費を減らすことができます。
これにより省燃費を実現しているのが「エネチャージ」です。
今回のリコールの不具合では、エネチャージ仕様車のクランクプーリと呼ばれる部品を固定する「クランクプーリボルト」のネジ形状が不適切なために、耐久性が不足して折損してしまう可能性があると発表されています。
クランクプーリはエンジンの回転をオルタネータに伝える役割を果たしていますから、エネチャージ仕様車では採用されている形状では耐えられない負荷が発生するということでしょうか。
クランクプーリボルトが折損すれば、適切なエンジン制御ができなくなることでエンストにつながり、さらには走行不可となることも考えられますので、重大な不具合と言えます。
次に二つ目のリコール原因として、フロントサスペンションに関する不具合です。
こちらは、フロントサスペンションに用いられているコイルスプリングの塗料が密着性を満たしておらず、塗装がはがれることで腐食が早期に進行し、最悪「コイルスプリングが折損する」、というものです。
コイルスプリングは車のサスペンションにおいて「緩衝材」の役割を果たしています。
スプリングの名のとおりバネ状に巻かれた「コイルスプリング」は、路面の凹凸で伝わる衝撃を吸収する役割を持っていることから、この力が失われれば車体には大きな衝撃が伝わることとなります。
また、「コイルスプリング」が折損することでタイヤに折れたスプリングが接触し、バーストし事故につながることも考えられ、こちらも非常に重大な不具合となっています。
スズキ115万台リコール 修理内容がこちら!
では、スズキは今回のリコールでどのような修理対応を行うのでしょうか?
まずエンジンの「クランクプーリボルト」に関する不具合では、対象となる全車種のクランクプーリボルトを良品に交換するといいます。
また、不適切なクランクプーリボルトが使用されていたことで損傷されている関連する部品も新品に交換するとされています。
次にフロントサスペンションのコイルスプリングですが、こちらも対象となる全車種のフロントコイルスプリングを対策品に交換するといいます。
スズキ115万台リコール 対象車種がこちら!
最後に気になる対象車種を紹介します。
まず、エンジンのクランクプーリボルトに関するリコールでは、
・ワゴンR
・アルト
・MRワゴン
・スペーシア
・ハスラー
ほか、他社のOEMも含めると、
・モコ(日産)
・キャロル(マツダ)
・フレア(マツダ)
・フレアワゴン(マツダ)
・フレアクロスオーバー(マツダ)
の合計10車種で、その中でも2012年8月21日~2016年2月3日に製造された車両となっています。
次に、フロントサスペンションのコイルスプリングに関するリコールでは、
・ワゴンR
・アルトラパン
・MRワゴン
・スペーシア
ほか、他社のOEMも含めると、
・モコ(日産)
・フレア(マツダ)
・フレアワゴン(マツダ)
の合計7車種で、その中でも2013年3月28日~2015年12月25日に製造された車両となっています。
スズキ115万台リコール 世間の反響がこちら!
スズキがエンジン部品とフロントサスペンションに関する不具合でリコールを届け出て話題となっていますが、世間ではこのことについて非常に大きな反響が巻き起こることとなっています。
その中でも特に、
「民間の整備工場に勤めてます、時々スズキからリコールの整備要請が来ます、今回もまたか!とおもいました。たぶんディーラーでこなしきれないから自分のとこで販売したやつはそちらでお願いしますってことだろう。でもディーラーに問い合わせると「部品がない!」「入荷までに日数がかかる。」などといってスムーズに対応出来ません!ある程度部品対応が出来てから発表するべきです。あと、記録簿の記入、検査証のコピー、車体番号の石ずりなど面倒な作業がたくさんあります。いくらお金がでるとはいえもううんざりです、対応する担当セールスさんも可愛そうです、自分のせいじゃないのに文句をいわれるのだから。また、こちらで対応する場合代車もださなくてはなりません、出来れば代車費用は出してもらいたいです。余計な仕事を強いられます。」
引用:「ヤフーコメント」https://headlines.yahoo.co.jp/cm/main?d=20200618-00000117-kyodonews-soci
「お客様も販売・サービスの方も大変ですがそれでもちゃんとリコールするというのが真っ当な姿だと思います。それに比べると某M社は…とこの手の話があるたびに頭の中で蒸し返してしまいます。」
引用:「ヤフーコメント」https://headlines.yahoo.co.jp/cm/main?d=20200618-00000117-kyodonews-soci
「共通して部品を使うから対象台数がハンパないな。クルマを使うユーザーも大変だが、対処に追われる現場も大変やな。かわいそうに。」
引用:「ヤフーコメント」https://headlines.yahoo.co.jp/cm/main?d=20200618-00000117-kyodonews-soci
「この件ではないがひと頃のワゴンRってリアランプ片側切れてるのよく見るのは気のせいですかね」
引用:「ヤフーコメント」https://headlines.yahoo.co.jp/cm/main?d=20200618-00000117-kyodonews-soci
「不具合を放置していたというより原因部品を突き止めるのに時間がかかったのかな。」
引用:「ヤフーコメント」https://headlines.yahoo.co.jp/cm/main?d=20200618-00000117-kyodonews-soci
「走行中にエンストでもしたらめっちゃ怖いで。」
引用:「ヤフーコメント」https://headlines.yahoo.co.jp/cm/main?d=20200618-00000117-kyodonews-soci
などなど、様々な反響の声が数多く寄せられることとなっています。
スズキ115万台リコール まとめ
今回の記事では、自動車メーカーの「スズキ」が発表したリコールについて、その原因や修理内容、対象車種と共に詳しく紹介しました。
スズキは前年の2019年にもブレーキに関する検査の不具合でリコールを発表しており、立て続けのリコール発表となっています。
筆者もスズキが製造する軽自動車「アルト」を所持していますが、重大な故障につながる不具合の発表で非常に心配な思いに駆られています。
一刻も早い対応を待ちたいですね!
コメント