人のやる気を引き出す方法として、「アメとムチ」というのをご存知でしょうか?
「頑張ったらご褒美に美味しいものを食べよう」と決めれば、それに向けて、頑張る意欲がわきます。また、「反対に失敗したらご褒はなしにする」とすれば、意地でもご褒美を手に入れるために頑張ろうと意欲がわきます。
このような方法をうまく利用して集中力を高める工夫をしている方も多いのではないでしょうか?
今回は、この「アメとムチ」による効果のメカニズムと集中力の高め方について考えていきたいと思います。
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やる気と集中力を上げてくれる最強の神経伝達物質とは
人には、やる気に繋がる神経伝達物質として、「ドーパミン」と「ノルアドレナリン」というものがあります。「ドーパミン」には、喜びや快楽に反応して分泌され、それによってやる気が上がり、集中状態へ導いてくれます。また、「ノルアドレナリン」は、追い込まれた状態のときに分泌され、思いもよらない力を発揮することが出来ます。
喜びや快楽、幸福感でやる気を上げる「ドーパミン」
まずは、「ドーパミン」を使ったやる気の上げ方を紹介します。
ドーパミンは、前述のとおり、喜びや快楽に反応するため、例えば仲間と楽しくごとをしている場面を想像してみます。そして、自分が活躍している場面を想像したり、仕事に飽きてきたときには、仲間に仲間やお客様が喜ぶことを、実際に喜んでもらっている姿を想像しながら行うようにします。そうすることで、自身の承認欲求が刺激され、それが幸福感に繋がることでやる気が上がり、集中力が高まります。
他にも、やる気のお預けをする方法があります、どういうことかというと、これから仕事を始めようと、しっかりと準備し、やる気を上げて置いたうえで、ワンクッション休憩を入れます。このワンクッションによって、仕事をしたいのにお預けをされたというポジティブなストレスが発生し、その反動で、仕事への意識が高まるというものです。
追い込まれたときに力を発揮する「ノルアドレナリン」
次に、「ノルアドレナリン」を使ったやる気の上げ方について紹介します。
ノルアドレナリンは、前述のとおり、追い込まれた状況の時に分泌されます。自身の追い込まれ度をコントロールするためには、タスクの締め切りなど、スケジュールをしっかりと設定してから仕事を行うようにします。
また、設定したスケジュールは、いつでも確認できるようにしておくことが大切です。課題やスケジュールは関係者に展開しておき、遅れや失敗は許されないという危機感を意図的に作ることで、どんな時でも「ノルアドレナリン」による集中効果を感じることが出来ます。
今回は、「集中力」に効果のあるドーパミンとノルアドレナリンの正体と、それらを利用した集中力の高め方を紹介しました。
「ただし、ここまで紹介した方法は、あまり多用しすぎると精神的にも疲労を感じやすくなってしまいますので、自分自身に余裕があることを前提で、是非一度試してみていただけたらと思います。
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