会社で働くビジネスマンは、会社の評価制度として一定期間での業務目標を立てることがあると思います。また、そうでなくても、会社の業績に貢献するための自身の業務目標を立てることはとても大切なことです。
ですがこのとき、あまりにも高すぎる目標を設定してしまったためにモチベ―ジョンが上がらず集中することが出来なかったり、反対に簡単すぎる目標のために集中することなく業務を終えてしまうなど、目標の難易度は集中力に大きく影響します。
今回は、集中力と目標設定の関係について紹介していきたいと思います。
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適切な目標は、集中の動機になる。
先にも述べたとおり、高すぎたり低すぎたりする目標は集中力の低下に影響します。私自身も、評価を求めるあまり目標を高くしてしまうことで、集中して課題に取り組むことが出来ず、結局課題未達成となってしまったり、反対に目標が低すぎたために集中力を高めることが出来ず、集中力の高い状態で他の仕事に移行することが出来ないという経験があります。人には能力の個人差があるため、目標は自分自身にマッチしたものでなくてはなりません。
このとき、目標の難易度は自分自身の能力より気持ち高いくらいがちょうど良いです。理由は、自身の能力に対して目標が高すぎるとモチベーションが上がらなくなってしまいますが、自身の能力と同じか低いと集中するまでもなく終わってしまうからです。
数字にすると、自身の能力の120%程度でしょうか。目標の難易度について、
人のモチベーションは達成確率が60%程度の向かっているときが最も高まる。
出典:「集中力 パフォーマンスを300倍にする働き方」 井上一鷹
というハーバード大学の心理学者「デイビッド・マクレランド」の研究結果があります。
また、よくメディアなどでトップアスリートや著名人の目標を目にする機会もあると思いますが、そのように大きな成功を収めているほど目標の設定が上手であると感じます。
正しい目標の立て方とは?
では、実際にどのようにして目標を立てればよいかというと、次の5点について意識してみるとよいでしょう。それは、「具体的で誰にでもわかること」「定量的で測定可能出ること」「現実的で達成可能であること」「経営目標に基づき、組織の課題との関連を説明できること」「期限が設定されており、時間的な制約があること」です。
以上の点を網羅して目標を設定することが出来れば、おのずと自身の能力に合った目標を立てることが出来ます。
ちなみに私が現在会社の業務で立てている目標では、「具体的に:所属チーム内のPC業務を自動化する」「達成することで作業時間を80%削減することが出来る」「達成可能:自身のスキルで実施することが可能である」「経営目標との関連:残業時間の適正化のための業務効率化」「時間制約:半期で達成する」とあてはめることができます。
さて、今回の投稿では目標設定と集中力の関係、適切な目標設定のためのポイントについて紹介しました。
目標が集中力に与える影響と、目標が定量的であることの重要性について、こちらの記事でも詳しく紹介していますので、併せてご覧ください。
「日々の集中を振り返ろう。明確な集中目標が集中力を高める。」
是非今回紹介したことを、あなたの目標設定に役立てていただけたらと思います。
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