人の体内時計は、光に大きな影響を受けていることはご存知でしょうか?
人類は太陽光によって生活のリズムをとっています。普段過ごす部屋やオフィスに使われる照明はLEDや蛍光灯ですが、これらは一日中同じ色で発光しています。これが人の体内時計を乱す要因になっているようで、特に窓のない部屋にいるとその影響は大きいです。
今回は、光と集中力の関係について考えていきたいと思います。
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光と集中力の関係について。
常に同じ色で発光し、人の体内時計を乱す照明機器ですが、最近では部屋ごとに光源の色を変える対策が取られています。
家庭でいえば、リビングは青白い光や暖色の光、寝室は暖色の光を使用するなどです。また、光源の色だけでなく壁の色変えることでも人の集中力に影響すると言われています。特に、白、青、赤、黄のそれぞれの壁紙の部屋では、黄、赤、白、青の順に人の集中力は高まるようです。
また、PCのディスプレイなど光を発する機器に表示される文字と、紙に光を反射させて読む文字とでは、人の認識能力に差が出ます。特に紙に印刷した文字を読む時には脳の認識能力が高まり、内容を認識しやすくなることで、ミスなどを発見しやすくなるようです。反対にディスプレイに表示される文字を読む場合、人の脳はくつろいだ状態になるようで、細部への注意力が散漫になります。しかし、全体的なパターンや流れを追いがちになることは、多くの情報を処理するのに向いていると言えます。よく考えるときには紙で作業するほうが効率が良いと感じる人が多かったり、そのために印刷して作業するといった人も多いように感じますが、これは光にはこのようなことが影響していたのだと思うと納得できます。
光を調節して体内時計を整えよう。
常に同じ光を発する照明機器の下で生きるなかで、体内時計を整えるとともに、集中力を高めるためには、時間帯や部屋の用途に対応して光の強さや色を変えてみるとよいでしょう。
また、情報の細部をチェックするような作業をするときには、ディスプレイで作業するのではなく、印刷して紙で作業を行うようにするとよいです。反対に、多くの情報を読み取る必要がある作業では、紙よりもディスプレイ上で作業をするようにするとより集中して作業を行えるようになるでしょう。
今回は、光が人の集中力に影響を与えるということに焦点を置き、光が人に与える影響と、それに対応した集中力の高め方について考え、紹介しました。集中力を高めるうえで体内時計は重要な役割を果たします、是非今回紹介したことを活用して頂き、光を調節してより集中力を高めていただけたらと思います。
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