【働き方改革の壁とは】「集中力」で成果を上げる。

ビジネスにおける集中力
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このブログでは、「集中力」ということをテーマに様々な視点から、集中力はなぜ必要なのか?集中力を高めるのに効果的な方法について投稿しています。

前回の投稿では、「働き方改革の議論がずれるわけ」とそれを解決するのが「集中力」であるということについて紹介しました。

今回は、「働き方改革」を進めるうえで生じる壁と「集中力」について考えていきたいと思います。

Contents

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難航する働き方改革

これまでの投稿でもお伝えしていますが、現在の日本の働き方は非常に非効率なのが現実です。その理由の一つに「根性」というものがあります。

「超一流」の研究で知られる米国の心理学者アンダース・エリクソンによると、人が一日に集中できるのは、4時間だということです。

出典:日本能率協会マネジメントセンター 「集中力 パフォーマンスを300倍にする働き方」井上一鷹

人によっては一日に4時間以上集中することが可能な方もいますが、そのような方でも翌日は2時間しか集中できなくなるなど、反動が生じてしまうようです。

このように、人が集中することが出来る時間が有限であるということは、優先順位をしっかりと立てて時間を配分するとともに、4時間のうちにどれだけ集中することが出来るかということがカギになると考えられます。

今でこそ長時間労働が問題視されるようになっていますが、かつては2~3時間の睡眠時間で働くような日々が頻繁に存在していました。このような社会に対して、現在では「アクティブレスト」という考え方が研究されているようです。

休みは、休むためのものではなく、次の活動のための「攻めの休み」として捉えた際に、どう休むか、という研究です。

出典:日本能率協会マネジメントセンター 「集中力 パフォーマンスを300倍にする働き方」井上一鷹

これは、次の日のタフな仕事のため、最高のパフォーマンスを発揮するために備えるという考え方です。

もちろん今の日本の労働者がこれを出来ていないということではありませんし、この考え方でないと間違っているということでもありません。

働き方改革に立ちはだかる壁とは

ここでお伝えしたいことは、「働き方改革」において、「根性」が大きな壁として立ちはだかっているということです。日本ではどこか休まず働くことが美徳であるという考え方が浸透しているように思います。そして、私自身もそうですが、休むことは悪いことと感じ、休むことに抵抗を感じてしまいます。

しかし以前にも紹介した通り、一日に集中できる時間が有限であること、有限の集中時間を超えると翌日の集中時間に影響が生じることを考えると、集中するときにはしっかり集中する代わりに、「休む時には思い切って休む」という割り切りを持つ風土を形成することが「働き方改革」に必要では以下と感じます。

思い切って休むことで得られる集中効果について、こちらの記事でも紹介しています。併せてご覧ください。

「思い切って「攻めの休息」を取ろう。運動と昼寝の効果を紹介。」

まだまだ世の中には「根性で仕事をすることが美徳である」という文化が根強く残っています。もちろん、その考え方が急速に成長してきた日本社会を支え、大きな成長を実現したことは紛れもない事実であると思います。

しかし、現在はその成長も緩やかになり、量より質を求める時代になっているからこそ、これから文化、考え方を変えていく必要があると感じます。

「集中」することでパフォーマンスの質を上げることが求められる現代社会において、「根性」で無理をして頑張っている状態は、非常に非効率であることがお分かりいただけるかと思います。無理な時には次の仕事のために思い切って休むことが非常に重要なことなのです。

また、「働き方改革」に立ちはだかる壁としてもう一つ、「空気を読む」という文化が影響していることが考えられます。

「空気を読む」ということは日本を代表する文化であり、それが日本の良いところという見方もあります。もちろん「空気を読む」という文化があることによっていいことも多くありますし、それが長所として働く場面もあります。ですが、現代社会において、「空気を読む」という働き方は非常に非効率な側面を持っているのです。

仕事に取り組む時、どうしても「他者が考えていること」や「他者が求めていること」に注力して考えがちなことがありませんか?この考え方は、遺伝子や精神的な面から考えると、「ネガティブ」な特性に分類されます。

「ネガティブ」は「ポジティブ」に比べて不安定で慎重になりやすい傾向にあります。それによって、「相手を怒らせないか?」「相手を傷つけないか?」ということに意識しすぎてしまい、目の前の仕事に集中できなくなってしまうことが懸念されます。以前の投稿でも紹介しましたが、人は深く集中するために23分間必要であると言われています。

頻繁に人に話しかけられたり、電話が鳴りやまない世の中において、さらに「空気を読む」ということに気を取られてしまっては、よりよいパフォーマンスを発揮することが出来なくなってしまいます。

先程もお伝えした通り、もちろん「空気を読む」ことが悪いこと、というわけではありません。「空気を読む」ことでコミュニケーションを円滑にする効果が得られることもしばしばあります。

しかし、個人個人が最高のパフォーマンスを発揮するためには、「空気を読む」コミュニケーションと、「集中」するべき時間はしっかりと分けてバランスをとることが大切です。

コミュニケーションの集中の関係についてはこちらの記事でも詳しく紹介しています。併せてご覧ください。

「情報やコミュニケーションから解放され、深く集中できる時間を作ろう」

そして、そのようなチーム運営を考えることが、これからの「働き方改革」にとって欠かすことのできないマネジメントではないでしょうか?現代社会において、人は一つのことに集中する力が弱っていると言われています。

アラン・ユースタス氏は「一流のエンジニアは、一般的なエンジニアの300倍のアウトプット価値を持つ」と言っています。

さらにビル・ゲイツ氏にいたっては「優秀なプログラマーは平均的なプログラマーの1万倍の価値がある」とまで言っています。

出典:日本能率協会マネジメントセンター 「集中力 パフォーマンスを300倍にする働き方」井上一鷹

一人一人の1時間の価値を同等として評価する時代は変わろうとしています。

パフォーマンス力の高い人は、1万倍のパフォーマンスをすることが当たり前と感じており、そのための自己投資を惜しみません。「1万倍も差がついてしまう」という危機感と希望が、「働き方改革」に本気になる第一歩ではないでしょうか?

ただ時間を減らすことだけを考えると「やる気の減退」に繋がってしまいますが、同じ1時間の価値を、「1.2倍」と言わず、300~1万倍にすることを意識し、そのための時間を作ることが重要なのです。それを可能にするのが「集中力」なのです。

そして、人々が集中しにくくなっている現代社会において「マインドフルネス」という言葉が広まっています。次回の投稿では、この「マインドフルネス」について考えていきたいと思います。次回もぜひご覧ください。

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