あなたは今、どのような姿勢で仕事に取り組んでいますか。
これまでの投稿で集中できる環境を整えることに着目して考えてきましたが、どんなに良い環境が整っていても、仕事への取り組み方や姿勢、気持ちの持ち方次第で集中力は大きく左右されます。あなたが今、「仕事への違和感」「過去への後悔」「未来への不安」を抱えて仕事を射ているなら、それらはあなたが集中して仕事をするための妨げとなってしまいます。
そこで今回からは、仕事への取り組み方について見直し、仕事と自分の関係を最適化することで、集中を妨げる要因を払拭する方法について考えていきたいと思います。
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新人と中堅の違い、集中力の差はどこにある?
仕事をしていて、「このまま進めて大丈夫なのだろうか」といった状況に陥ることはありませんか。こう考えてしまうと、不安から集中して仕事に取り組むことが出来なくなってしまいます。
これは、新人社員に多い傾向にあります。新人社員はまだまだ経験が浅いため、仕事を始めてから方向性が正しいか不安を感じてしまい、混乱することで集中力が落ちてしまうのです。一方、中堅社員になると、仕事を始める前に目的をしっかりと考えて腹に落とし込みます。そうすると仕事の途中で不安を抱くことはなくなるため、集中時間を継続させることが出来るようになるのです。目的をしっかりと考えて、「なぜ?」を事前に解消しておくことは、集中力を高めるうえで重要なことなのです。
「なぜ?」が迷いをなくして集中力を高める。
多くの企業で問題解決に使われる手法として、「なぜ?を少なくとも5回以上繰り返す」というものがあります。これは、問題の真の要因を見つけ出すために用いられます。1回の「なぜ?」では見落としてしまう要因も、「なぜ?」を繰り返して深掘りすることで、真に問題を引き起こしている要因までたどり着くことが出来るのです。
「なぜ?」の深掘りがすんだら、自分はどうするべきかを考えます。見つけた課題に対してどのように実行するのかを具体的に洗いだしておきましょう。そうすることで、仕事に迷いなく集中して取り組むことが出来るようになります。
「なぜ?」を深掘りし、「それならどうするか?」を考えるうえで難しいこととして、どちらか一方が得意な人は、もう一方が苦手であるという傾向があるように感じます。
これは私が職場の同僚と仕事をするうえで感じたことになりますが、「なぜ?」を深掘りして目的を考え切る人は、考えすぎるあまり、最終的に「その仕事は本当に意味があるのか?」というところに着地してしまうことがあります。
反対に、「それならどうするか?」を考える人は、行動することを重視するあまり、「実行してみて駄目なら、またその時に考えればいい」と考えてしまいがちになってしまいます。
相反する二つの思考ですが、うまくバランスをとって仕事を進めることが出来たなら、今以上にスムーズに、集中して仕事に取り組むことが出来るようになるのではないでしょうか。
他にも、迷いや不安が集中力に与える影響や、それらを取り除く方法について、こちらの記事でも紹介していますので、併せてご覧ください。
今回は、「なぜ?」を深掘りして集中の妨げとなる不安を解消することについて考えてきました。是非仕事に取り組む時は、「なぜ?」をそのままにせず、しっかりと目的を理解してから取り組むようにしてみてください。
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