このブログでは、「集中力」ということをテーマに様々な視点から、集中力はなぜ必要なのか?集中力を高めるのに効果的な方法について投稿しています。
前回の投稿では、「働き方改革」を進めるうえで壁となる「根性」と「空気を読む」という文化に対して、「集中する」ということに意識を傾けることが重要であるということを紹介しました。
近年、国際的にも人は集中しにくくなっていると言われています。そんな中、集中するための取り組みとして「マインドフルネス」という言葉が広まっています。今回は、この「マインドフルネス」について考えてみたいと思います。
Contents
集中力を高める「マインドフルネス」とは
そもそも「マインドフルネス」とはどのようなものでしょうか?
「マインドフルネス」とは、「いま、ここに集中」することだと言われます。
出典:日本能率協会マネジメントセンター 「集中力 パフォーマンスを300倍にする働き方」井上一鷹
これまでの投稿でも何度もお伝えしているように、現代社会において「集中する」時間を確保することは非常に難しくなっています。
そんな集中する時間が少ない中でも、メールや電話で時間・場所を問わず、絶え間なく情報が届いてきます。考えなければならない課題や問題がいつ入ってきてもおかしくないのです。
いつ誰にクレームや、怒られたりするかも分かりません。これにより、「過去への後悔や未来への不安」を感じることが多くなり、集中力の低下につながっているとも考えられています。
マイクロソフト社の研究によると、
「現代人の集中力は8秒しか続かず、これは金魚の9秒を下回る」そうです。
出典:日本能率協会マネジメントセンター 「集中力 ぱパフォーマンスを300倍にする働き方」井上一鷹
金魚の方が現代人よりも1秒長く集中することが出来るというのは非常に驚きです。
もともと人間の集中力持続時間は、2000年時点で12秒あったそうです。しかし、PCやスマホの普及によって社会の情報化が進み、より便利に情報のやり取りが出来るようになりました。
もちろんいつでもどこでも情報のやり取りが出来ることは、とても便利で、人の仕事をより効率化する効果を持っています。しかし使い方によっては、現代社会のように1つのことに集中する時間を奪ってしまうことになるのです。その結果として、人は8秒しか集中力を持続することが出来なくなってしまったというわけです。
全世界で広がりを見せる理由とその効果
集中することが難しくなっている現代社会において、「いま、ここに集中」するための心の在り方について考えることが「マインドフルネス」の取り組みです。
よく、スポーツ選手などで非常に調子がよく、普段以上の力を発揮しているときに、「ゾーンに入っている」などということがありますが、まさにこれも「マインドフルネス」の効果といえるでしょう。
やるべき一つのことに対して、他に一切の雑念を持たず、リラックスして真に研ぎ澄まされた「超集中」している状態。このような時に人は思いもよらないほどのパフォーマンスを発揮することが出来ます。この「超集中」した状態と、そこに至るまでの過程のことを「マインドフルネス」と呼びます。
ただ「マインドフルネス」という言葉だけを聞くと、「なんだか怪しい」というイメージを感じるかもしれません。しかし、よく言われる「瞑想」や、余計な雑念を取り払ってリラックスすることなど、誰でも気軽に、そして手軽に「マインドフルネス」を実践することが出来ます。
人それぞれにリラックスできる状況や方法は異なりますので、是非自分に合ったリラックスの方法を見つけ、「マインドフルネス」を実践することで、「超集中」する感覚を身に着けてみていただければと思います。そうすることで、ひとつのことに「集中」する力がつき、300~1万倍のパフォーマンスを生み出す仕事ができる第一歩を踏み出すことが出来るのではないでしょうか?
さて、今回は「集中」することが難しくなってきている現代社会において、個人個人が集中を取り戻すための手段として「マインドフルネス」という取り組みについて紹介しました。
次回の投稿では、「働き方改革」において「集中力」を重要視するべき理由について考えていきたいと思います。次回もぜひご覧ください。
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