【働き方改革と生産性】集中力が働き方改革の鍵となり生産性を向上させる

ビジネスにおける集中力
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このブログでは、「集中力」ということをテーマに様々な視点から、集中力はなぜ必要なのか?集中力を高めるのに効果的な方法について投稿を行っています。

前回の投稿では、集中力によって得られる経験値の差が、仕事のアウトプットに何百倍もの差を生むという驚きの事実を紹介しました。

今回は、近年話題となっている「働き方改革」という切り口から、集中力の必要性と効果を考えていきたいと思います。

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働き方改革における生産性とは?

あなたは「生産性」と言われてどのようなことを思い浮かべますか?きっと「決められた成果をより効率的に生み出すこと」というふうに聞こえるのではないでしょうか?

おそらく、この生産性を高めていった先にあるのは、誰にでもできる仕事。近い将来、AIにとって代わられてしまうであろう仕事でしょう。今会社や組織で活動しているのは私も含めた皆さんという一人一人の人間です。「生産性」を上げようといわれて奮闘しているのも私たちです。

しかし、そんな私たちの仕事が、「生産性」を上げることでAIにとって代わられてしまうということを考えたとき、仕事に対するモチベーションが喚起されるでしょうか?

最近では、「働き方改革」という言葉を頻繁に耳にするようになりました。ただ、この「働き方改革」も「残業の削減」、「労働時間の短縮」など、いかにして休むかということに注力して考えられているように思います。

日本では、「生産性」ということについて長年にわたって問題視されています。しかし、これだけ長い間解決しないままでは、変わらないことが当たり前になってしまい、言葉だけが形骨化してしまうのではないかと感じます。

このようなことを考えたとき「働き方改革」は、「組織」ではなく「個人」の視点から考える必要が出てきます。今会社で働く私たち一人ひとりには、「やるべきこと」と「やりたいこと」の2つが存在します。中にはどちらも同じことである方もいるかもしれませんが、多くの方は相応の比率で別々に分かれていることでしょう。

人は、「やりたいこと」を実現する時間のために、はじめて「やるべきこと」の生産性を考えます。「個人の幸せ」のために、組織の「生産性」が考えられるようになります。「働き方改革」、「生産性」の議論は「やるべきこと」と「やりたいこと」をバランスよく考える必要があるのです。

働き方改革に集中が必要なわけ

このとき、この2つ「やるべきこととやりたいこと」、しいては「個人の幸せと組織の生産性」のバランスをとる鍵となるのが「集中力」ではないでしょうか?

働く場所・時間を社員が選べる新しい働き方「WAA(Work from Anytime)」という取り組みで働き方改革を先導しているユニリーバ・ジャパンが行った社内調査では、社員個々人が「生産的」に働いているときに成果が上がる状態や環境として、8割強が「集中や邪魔されない環境」と答えています。

出典:日本能率協会マネジメントセンター 「集中力 パフォーマンスを300倍にする働き方」井上一鷹

この調査状況をみると「集中する」ということに感して、今の仕事環境に満足しておらず、多くの人が「集中できる環境」を求めているということが分かります。なぜこれほどまでに皆、集中を求めているのでしょうか?

それは、個人個人が「集中する」ことによって大きな成果を得られることを理解しているとともに、集中することで「高揚感」を得ることが出来るということにあります。

心理学の世界において、「フロー体験」という言葉があります。これは、時間を忘れるほどの集中によって、得も言われぬ高揚感を得ることが出来る現象を表しています。

例えば、趣味は行為そのものが目的であり、没頭することで幸せな気持ちになることでしょう。これと同じように、何事も没頭するほどに集中して取り組めば、自己肯定感を感じることが出来、より幸せに近づくことが出来るということです。その集中を生むために、誰もが求める「環境」「取り組み方」「体調」が適正である必要があるのです。

私たち個人は自分の集中を、上司は部下の集中を生むための改革を意識して実行することで、高揚感や自己肯定感をもって仕事に取り組むことが出来ます。そして、その結果として「生産性」が上がるのです。この順序を逸して「生産性」のみを優先してしまっては、個人は頑張り続けることが出来なくなってしまいます。

ここまで「個人の集中」について語ってきましたが、中には「集中」だけにこだわらずより多くのコミュニケーションの方が重要であると考える方もいらっしゃるかと思います。もちろんその意見もごもっともです。しかし、どれだけ多くのコミュニケーションをとったとしても、一人で物事を突き詰めて考えることが出来なくて、大きな変革を起こすことはできないと考えます。集中によって多くの経験を身に着けているからこそ、多様なコミュニケーションから得られる情報を有効に活用することが出来るようになるのではないでしょうか?

あなたは今集中していますか?仕事や友人、あるいは家族からの電話に絶えず気を取られ、数十秒の間でさえも集中することが出来ない状況に陥っていませんか?いつかかってくるかもわからない仕事場や上司からの電話など、電話をとらなければいいと言えばそれまでです。しかし、電話がつながって当たり前の現代で、なかなかそのようなわけにはいかないのが現実です。

ある説では、人は深い集中に入るのに、平均で23分かかるそうです。

出典:日本能率協会マネジメントセンター 「集中力 パフォーマンスを300倍にする働き方」井上一鷹

人やスマホに触れずに集中できる時間を確保できていますか?近年ではコミュニケーションに気を取られて「考える」「知を深める」力が衰えているともいわれています。

これからの投稿でも「集中する」ということについて考え、紹介していきます。そして、このブログを読んでくださっているあなたにも、是非とも集中する力とその方法を身に着けていた開ければと思っています。

ですが、いかに集中する方法が分かったとしても、集中するための時間を確保することが出来なければ効果は発揮されません。そこで改めて考えてみてください。「最近まとまった集中できる時間を持てていますか?」

是非次回の投稿までにこのことについて考えてみておいてください。それでは次回の投稿でお会いしましょう。

 

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