「taskey株式会社」が提供し、「e-Story」と呼ばれるチャット小説で話題のスマホアプリ「peep」。
この「peep」で配信される小説の中でも一際絶大な人気を誇り、2020年7月10日にはチャット小説初の漫画化を果たしたのが、ホラー系ダークファンタジーの「監禁区域レベルX」です。
今回の記事では、ついに漫画化まで果たしたpeep発「監禁区域レベルX」について、その登場人物を紹介していきます。
「監禁区域レベルX」の物語や、登場する「X」、アイテムについて知りたい方は、別の記事でも紹介していますのであわせてご覧ください。
監禁区域レベルX ZONE[マンション編] 全シリーズの物語を一挙紹介！
「監禁区域レベルX」が漫画化決定！ アプリで話題のチャット小説を紹介！
監禁区域レベルX 「X」紹介！！ すべての「X」を大解剖！！
※この記事では、シリーズ第一部となる「監禁区域レベルX_ZONE[マンション編]」全編を通しての登場人物の役割や立ち位置についても掲載しているため、多少のネタバレを含みます。
まだpeep版を最終話まで見ていない方はご注意ください。
また、この記事で扱う登場人物紹介はpeep版「監禁区域レベルX」での物語をベースに掲載しています。
漫画版「監禁区域レベルX」でも基本となる物語は同じですが、漫画版オリジナルの展開も含まれており、登場人物の設定も異なる場合がありますのでご了承ください。
漫画版での設定もわかり次第追記していきたいと思います。
シリーズ第2部となる「監禁区域レベルX;ICONOCLASM」の登場人物については、こちらの記事で紹介していますので併せて是非ご覧ください。
Contents
「監禁区域レベルX」とは！？ 物語のあらすじを紹介！
登場人物の紹介の前に、監禁区域レベルXの物語の大まかなあらすじを紹介します。
「監禁区域レベルX」の物語は、2020年12月25日のとあるマンションを舞台に繰り広げられます。
12月25日の20時００分、自室でうたた寝をしていた主人公の「涼花」は母親からの連絡で目を覚まします。
非常に慌てた様子の母親から涼花に告げられたのは、「絶対に部屋から出てはいけない」という驚きの言葉でした。
なんでもマンションに未知の生命体「X」が出現し、マンションから半径1km圏内が封鎖され、マンションのほとんどの住人がすでに避難しているといいます。
次々に告げられる驚きの状況の中、マンションに取り残された「涼花」は同じくマンションに取り残されていた幼馴染の「修平」とともにマンションからの脱出をこころみます。
しかし、マンションから脱出しても意識が飛んだと思うと目が覚めたら繰り返される「12月25日」。
脱出して繰り返すたびに姿を変えパワーアップして襲ってくる謎の生命体「X」。
そして繰り返すたびに明らかになる、「X」の正体と事態の真実！！
涼花はすべてのステージをクリアして無事にマンションから脱出することはできるのか！？
手に汗握るホラーとファンタジーの融合！！
ステージごとにシリーズ化された長編物語となっています。
「監禁区域レベルX」 登場人物を紹介！！
ここからは、「監禁区域レベルX」に登場する登場人物を一人ひとり紹介していきます。
「鶴見涼花」 物語の主人公！！
2020年の「涼花」
2035年の「涼花」
出典：『peep「監禁区域レベルX」シリーズ』https://peep.jp/stories/jTSDUIpZSox4C3e1
漫画版の「涼花」
出典：『Web漫画アクション「監禁区域レベルX」』https://comic-action.com/episode/13933686331674749649
物語の主人公となる「涼花」。
フルネームは「鶴見涼花」です。
2020年12月25日の時間軸では高校2年生の16歳となっています。
物語の舞台となっているマンションの9階、「904号室」に住んでいます。
小学生時代、6年3組の仲間として仲の良かった幼馴染の3人(「修平」、「菜央」、「アキラ」)と協力して「X」に立ち向かいます。
涼花はほかの3人とは異なり、死んでも記憶を引き継いだ状態で再び12月25日を繰り返すことができます。(ロールプレイングゲームで主人公のみゲームオーバーになっても能力をそのままにコンティニューすることができるようなもの)
31歳となる15年後の未来では室坂修平と結婚して「室坂涼花」となっており、5歳の息子「室坂凛人」(リト)がいますが、事態のカギとなる「マンション崩落事故」に巻き込まれて意識不明の重体で病院に搬送されています。
創造主症候群(ゴッドシンドローム)の特異能力を持つリトが作り出した創造空間がマンションと紐づいていたことで、崩落事故と創造世界がリンクして事態に巻き込まれることとなった涼花。
創造空間の中では16歳の姿となって自身が15年後の存在であることの記憶も失っていますが、ステージをクリアするごとに記憶を取り戻していきます。
マンションから脱出した際はリトを創造空間に残してきたことで、子供すらいなかったことになっている平行世界(パラレルワールド)に戻されることになっています。
「室坂修平」 涼花の頼れるパートナー！！
2020年の「修平」
2035年の「修平」
出典：『peep「監禁区域レベルX」シリーズ』https://peep.jp/stories/jTSDUIpZSox4C3e1
漫画版の「修平」
出典：『Web漫画アクション「監禁区域レベルX」』https://comic-action.com/episode/13933686331674749649
2020年12月25日の時間軸では高校2年生の17歳。
涼花と同じくマンションに取り残された一人で、涼花とは幼馴染。
シリーズ1から登場しています。
マンションの部屋は4階、「401号室」に住んでいます。
剣道歴10年で、3段の腕前を持つほどに剣道が得意。
それゆえ、物語の中でも幾度となくその腕前が活躍します。
ステージ9をクリアする際には、修平の剣道の腕前がクリアのカギとなったといって過言ではありません。
15年後の未来では涼花と結婚しています。
マンションの崩落事故に巻き込まれて意識不明の重体となり、病院に搬送されています。
涼花と同じく崩落事故と創造世界がリンクして事態に巻き込まれることとなったと考えるのが自然です。
しかし、物語のラストでリトが創造世界とマンションがリンクした時のことを回想するシーンでは、「ママがここにやってくる」都しか記されておらず、修平のことは触れられていません。
また、現実世界に戻った際にリトの記憶や創造空間での出来事を覚えていなかったことから、創造空間に巻き込まれたのは涼花のみで、ラストの修平はもともとパラレルワールドの修平であったのではないか？と考えることもできます。
真実は、現在連載中のアフターストーリー「監禁区域レベルX-X;AFTER DARK」で明かされることが期待されます。
「中島菜央」 修平に片思いする幼馴染
2020年の「菜央」
2035年の「菜央」
出典：『peep「監禁区域レベルX」シリーズ』https://peep.jp/stories/jTSDUIpZSox4C3e1
2020年12月25日の時間軸では高校2年生の17歳。
涼花と同じくマンションに取り残された一人で、涼花とは幼馴染。
シリーズ5から登場します。
マンションの部屋は1階、「108号室」に住んでいます。
当初は事態をすぐに飲み込めず、涼花や修平が語る事態に疑いの目を向けていましたが、ステージ5を3人で一緒にクリアしたことで徐々に状況を理解していきます。
気弱な正確のため、「X」の恐ろしさにおびえる描写が多いですが、共にステージをクリアし、事態の真実に迫る中で涼花たちの力になりたいという思いが強くなり、「X」に立ち向かう強さを持ち始めます。
小学生時代は牛乳瓶の底のようなメガネをかけており、そのことが原因で同級生からいじめられていました。
しかし、そこを修平に助けられたことで一方的に恋心を抱いており、物語の中でも最初の頃は修平に気を寄せる場面があります。
童話に詳しく、涼花たちとレベル3のステージである「ヘンゼルとグレーテル」に再挑戦した時には非常にテンションを上げている様子が見られます。
15年後の未来では、涼花と同じくマンションの崩落事故に巻き込まれて意識不明の重体となり病院に搬送されています。
涼花と同じく崩落事故と創造世界がリンクして事態に巻き込まれることとなったと考えるのが自然ですが、修平同様にそもそも創造世界での出来事が涼花のみの体験で、15年後の奈央は創造世界に入っていなかったことも想像されます。
「今廣彰」 物語のカギを握るもう一人のキーマン！！
2020年の「アキラ」
2035年の「アキラ」
出典：『peep「監禁区域レベルX」シリーズ』https://peep.jp/stories/jTSDUIpZSox4C3e1
2020年12月25日の時間軸では高校2年生の16歳。
涼花と同じくマンションに取り残された一人で、涼花とは幼馴染。
シリーズ6から登場します。
マンションの部屋は12階、「1204号室」に住んでいます。
小学生時代に両親が他界しており、そのことが原因で不登校となり涼花たちと疎遠になります。
それからは祖母と暮らしていましたが、その祖母も高校入学時に他界しており、それからは自宅にひきこもって大企業などからのハッキング依頼を受けてその報酬で生活費を賄いながら生活しています。
この経歴からネットに非常に詳しく、シリーズ6では「X」について世界のサーバーをハッキングして情報を集めるなど、事態の把握に活躍します。
また、15年後の未来では「NOAH」で教授として働いており、ある少女の遺伝子から「創造主症候群<ゴッドシンドローム>」を発見した張本人でもあります。
そのことで「NOAH」の所長からは「悪魔」とささやかれています。
リトが「創造主症候群<ゴッドシンドローム>」の被検体となったことを知ったアキラはリトを救うために「NOAH」から連れ出して逃亡しようとしますが、これが原因で所長から命を狙われることになります。
2020年の時間軸では、初登場時から事態の呑み込みが早いことや、後に涼花たち4人と事態の真実につながる伏線となる「世界5分前仮説」※1を唱えるなど、シリーズ6以降の物語を大きく左右する人物と言えます。
原作者である大石ロミー氏も、「(物語の中で)背景や状況を説明するためにキャラクターを増やしていく中で生まれたのがアキラ」と語るように、涼花と並んでもう一人のキーマンともいえる物語のカギを握る人物となっています。
※1 「世界5分前仮説」：「誰も世界が5分前に作られたということを否定できない。人間が生きてきたという記憶さえも誰かに作られたものであるかもしれない。」という仮説のこと。哲学の思考実験のスキーム。
アキラの唱えたこの言葉が、後に涼花たちが抱える真実につながる重大な意味を持っていいます。
「室坂凛人」 「X」の元凶！？物語のカギとなる少年
涼花と修平の15年後の未来の子供。
年齢は15年後の2035年の時間軸で5歳ですが、さらに数年後の世界から来た未来のリトも登場します。※2
シリーズ2で「男の子」として登場して以降、涼花たちがステージをクリアするごとにマンションの最上階で涼花たちに何らかの情報を伝えようとコンタクトを取ってきています。
涼花たちからは「リト」と呼ばれており、「監禁区域レベルX」の世界(涼花たちがマンションに閉じ込められて「X」に挑む続ける世界)を創造した張本人です。
15年後の未来で、ある少女が持って生まれた特異な遺伝子による病「創造主症候群<ゴッドシンドローム>」を受け継ぐ器として「NOAH」の実験の被検体にされてしまいます。
「創造主症候群<ゴッドシンドローム>」は5歳以下の子供しか受け継ぐことはできませんが、リトはちょうど5歳であったことからその特異な力を受け継ぐことに成功しています。
NOAHに「創造主症候群<ゴッドシンドローム>」の被検体にされたことを知ったアキラがリトを救うために病院から連れ出して涼花たちのいるマンションに送り届けようとしますが、これを阻止しようとしたNOAHがマンションの爆破テロを起こし、それによって起きたマンション崩落事故に巻き込まれてしまいます。
リトは奇跡的に崩落したマンションの瓦礫の下から生還しますが、同じく崩落事故に巻き込まれた涼花たちが意識不明の重体となってることを自身の存在が原因と思い込んでしまいます。
「創造主症候群<ゴッドシンドローム>」の力を持ったリトは、自身が存在しない世界を目指して、自らを監禁する創造世界をつくりあげます。
これが「監禁区域レベルX」の世界です。
「X」はリトの興味の対象で、リト本人が書いた絵日記に描かれた落書きが具現化されたものとなっています。
※2 シリーズ10以降、ステージの途中で涼花たちにクリアのヒントを与えようとコンタクトを取ってくる「?」という存在がいます。
シリーズ10で登場した「?」という存在
出典：『peep「監禁区域レベルX」シリーズ』https://peep.jp/stories/jTSDUIpZSox4C3e1
この「？」と呼ばれる存在は、15年後の2035年の時間軸よりもさらに数年後の世界から来た未来のリトです。
未来のリトも過去に5歳のリトと同じ体験をし、その際にマンションから脱出した涼花たちと共に現実世界に戻る洗濯をしています。
しかし、自身が現実世界に戻ることで創造の「X」たちが現実世界に流れ込み、世界の終焉を経験しています。
創造世界の中では5歳のリトとコンタクトを取り、現実世界に戻らないように促すことを目的に行動します。
未来のリトはシリーズ11の第12話で5歳のリトに「もう君にしか救うことはできない。君がここに残らなければならない理由が(手紙に)書いてある。」と告げて、屋上から飛び降りてしまいます。
未来のリトからの手紙で自身が現実世界に戻ると涼花たちの未来が失われることを知ったリトは、涼花たちを救うために創造世界に一人残ることを決断しています。
「男(NOAHの所長)」 リトを狙う黒幕の陰謀とは！？
シリーズ6以降、涼花たちが最上階に到達したときにリトが見せる「NOAH」での出来事に登場する男。
アキラから「所長」と呼ばれていることから、「NOAH」の所長であると思われます。
アキラが発見した「創造主症候群<ゴッドシンドローム>」を利用して世界を支配しよう企んでいます。
「創造主症候群<ゴッドシンドローム>」の遺伝子を持って生まれた少女が短命であることを知り、その遺伝子リトに移植した張本人です。
「研究者」 NOAHで働く研究員
「NOAH」で働く研究員。
シリーズ6,7,8と、涼花たちが最上階にたどり着いたときにリトが見せる「NOAH」での出来事のシーンで登場します。
3度とも「研究員」という名称で表現されているが、シリーズ6,7で登場する人物とシリーズ8で登場する人物では口調が異なることから、同一人物ではないと考えられます。
「鶴見涼帆」 娘を心配する涼花の母親
アナザーストーリーの「涼帆」
出典：『peep「[Another Story]監禁区域レベルX;SURVIVORS」』https://peep.jp/stories/sCNa2dsaAFn8IdZQ
涼花の母親で、シリーズ序盤では必ずステージ開始直後や繰り返しのたびに涼花に連絡し、「X」が出現してマンション周辺が封鎖された事態を涼花に伝える役割を果たしています。
序盤では「X」の情報が少ない涼花にその姿や能力を伝えてくれてステージクリアの手助けとなっていますが、ステージが進んでいくにつれて登場する機会が減っていきます。
これは決して涼花に連絡しなくなっているわけではなく、涼花が仲間と共に協力してステージを進む中で、母親に頼る必要がなくなり、さらに返事を返す余裕もなくなっていることから涼花側から連絡を返さなくなっているだけであると思われます。
シリーズ1では、ステージ1の「X」である「rindwurm」に操られていましたが、その後シリーズ2以降は正気を保っており、「X」に操られているという設定は亡くなった様子。
シリーズ1のアナザーストーリーとして公開された「監禁区域レベルX;SURVIVORS」では、非難していた隣町の中学校から涼花を心配して助けに戻るストーリーが描かれています。
アナザーストーリーの物語から元刑事であることが分かります。
検討むなしく「X」に敗れて操られてしまいますが、シリーズ1で操られていた背景が分かる物語となっています。
シリーズ9のラストでは、リトが見せた未来の病室での出来事の中で「初老の女」という表現で登場し、意識不明で眠る涼花を見て涙をこぼす描写が描かれています。
アフターストーリーが描かれる「監禁区域レベルX-X;AFTER DARK」では、リトが涼花と共に現実世界に戻った世界線で登場しています。
「室坂将基」 修平の父親は避難所で市民を守る自衛隊
アナザーストーリーの「将基」
出典：『peep「[Another Story]監禁区域レベルX;SURVIVORS」』https://peep.jp/stories/sCNa2dsaAFn8IdZQ
シリーズ2までは涼花の母親と同じく、修平に「X」の存在と事態を伝える役割を果たしていましたが、こちらも涼花の母親と同じく修平側から返事を返さなくなったことで、それ以降は登場しなくなっています。
職業は自衛隊で、「X」に襲われた町から市民を非難させています。
ただし、涼花の母親と同じでシリーズ1では「X」に操られていました。
シリーズ1のアナザーストーリーにも登場しています。
涼花の母親である涼帆がマンションに戻るのを心配して止めようとしますが、引き留めきれず涼帆に「X」の情報と自動式拳銃を手渡してしまいます。
涼帆とは小学生時代からの幼馴染です。
シリーズ9のラストに、リトが見せた未来の病室での出来事の中で「初老の男」という人物が登場しますが、室坂凛人を「リト」と呼んでいることから15年後の修平の父親であると思われます。
涼花の父親
リトが涼花と共に現実世界に戻った世界線が描かれるアフターストーリー「監禁区域レベルX-X;AFTER DARK」で登場します。
現時点登場シーンは涼花が病室で目覚めた時のみとなっており今後の物語に注目が集まります。
「鶴見涼太」涼花の弟
父親と同じく、リトが涼花と共に現実世界に戻った世界線が描かれるアフターストーリー「監禁区域レベルX-X;AFTER DARK」で登場します。
父親と同様に涼花が病室で目覚めた時のみの登場であり、今後の物語に注目が集まります。
まとめ
この記事では、「監禁区域レベルX」の物語に登場する人物について、そのプロフィールから物語での役割まで一人ずつ詳細に紹介しました。
一人一人の登場人物の存在が物語の真相に大きくつながっており、手に汗握る展開が繰り広げられる「監禁区域レベルX」！！
物語が完結してからもアフターストーリーとして「監禁区域レベルX-X;AFTER DARK」が連載されており、まだまだ登場人物の謎が明かされることとなりそうです。
まだまだ続く「監禁区域レベルX」から目が離せませんね！！
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